こんなことでお困りではありませんか?
- 毎日お酒をやめようと思ってもやめられない
- 飲酒量が増えて、生活リズムや健康に影響が出ている
- 飲まないと落ち着かず、仕事や人間関係にも支障がある
- 家族や周囲に心配されているが、どうすればよいかわからない
- 二日酔いや記憶が飛ぶことが増えてきた
- 健康診断で肝機能などに異常を指摘された
- これまでにも断酒を試みたが、再び飲んでしまった
- 飲酒について誰かに相談したいが、相談先が分からない
こうしたお悩みは、アルコール使用症(アルコール依存症)の可能性があります。
一人で抱え込まず、医療的な支援を受けることで、少しずつ改善の道を歩むことができます。
神奈川病院でできること
神奈川病院では、1984年よりアルコール依存症治療に取り組んでおり、1993年には横浜市内の民間病院で唯一のアルコール依存症治療病棟を開設しました。長年の実績と経験に基づき、患者様お一人おひとりに寄り添った専門的なプログラムを提供しています。
入院治療では、離脱症状や合併症への対応、専門教育プログラムの実施が安全かつ効果的に行える環境を整えております。通院をご希望の方にも、専門研修を受けた経験豊富なスタッフがチームで対応し、患者様・ご家族の回復を全力でサポートします。
ご本人が治療につながれない場合でも、精神保健福祉士によるご家族面談を実施し、回復への第一歩を共に考えていきます。
プログラムのご紹介
外来プログラム:<トライの会>
実施日時 | 毎週 水曜日・金曜日 13:00~15:00(デイケアにて) |
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対象者 | 「お酒の飲み方に問題を感じている方」「変わりたいと思っている方」 |
内容 | SMARPP、WRAP、軽スポーツなど |
外来で気軽に参加できるプログラムです。無理のない形で、アルコール問題と向き合うきっかけを提供します。
入院プログラム
テキストワーク(SMARPP) | テキストを用いて、依存症についての講義とディスカッションを通して、依存症についての理解と対処法について深めていく時間です。 |
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WRAP(元気回復行動プラン) | WRAP(ラップ)とは(元気回復行動プラン)の略称です。自分自身の「いい感じ」「いい感じでない」状態をあらかじめ知っておき、「いい感じ」になるための オリジナルの対処法を考えます。また、回復(リカバリー)に大切な5つのキーコンセプトについても学んでいきます。 |
外部機関メッセージ | 依存症の中間施設や自助グループ(AA、断酒会)などにメッセージを運んでいただき、退院後の生活を具体的にイメージできき、実際に地域の機関につながっていくことで、回復へのきっかけになることを目的としています。 |
マインドフルネス&サイコドラマ | 15分程度の呼吸法(チェックイン瞑想)を行い、意識的に「今ここで」の自分自身の「からだ」」「こころ」「あたま」の状態に目を向けていきます。 呼吸法を日常生活に取り入れ、依存の欲求が生じたときに、衝動的に行動しないで立ち止まれるようになることを目指して練習していきます。 |
物語を紡ぐ時間(酒歴の振り返り) | 自分の人生にアルコールがどのようにかかわっていたのかという物語(酒歴)を振り返って語り、文章に表現することを通して、自分自身を客観的に見つめなおす機会です。 小グループでのリレーション・トーク、ワークシートの記入、全体でのシェアリングを行います。 |
その他の専門プログラム | 医師、薬剤師、管理栄養士、精神保健福祉士などが講師となり、飲酒による身体疾患や薬、栄養、社会資源などについてお話するプログラムがあります。 |
家族プログラム(家族教室)
実施日
奇数月の第1火曜日 13:30~15:30
(講義+ミーティング)
依存症は、誤解と偏見を受け易い病気です。それゆえご家族もご本人のことが理解しがたかったり、信用できなくなったり、日々振り回されてくたくたになったり・・・そういうことを誰にも相談できず、悩み苦しんできたこととお察しします。
依存症の治療と回復には、ご家族の病気の正しい理解と、ちょっとした対応のコツが必要です。そして、ご家族自身も傷ついて疲れきった心を癒し、回復までの長い道のりを乗り越えるために、適切な相談相手と仲間が必要です。当院では、アルコール家族教室を開催しております。
ご相談・お問い合わせ
~ひとりで悩まず、私たちにご相談ください~
「もしかして自分(家族)はアルコール依存かもしれない」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
ご本人だけでなく、ご家族のご相談もお受けしています。
治療は、早すぎるということはありません。お一人おひとりのタイミングを大切に、私たちがお手伝いします。