「もう改善は難しいかもしれない…」
そう感じている方にも、新しい選択肢としてm-ECTがあります。
まずは主治医にご相談ください。
m-ECT(修正型電気けいれん療法)とは
m-ECTは、「modified Electroconvulsive Therapy(修正型電気けいれん療法)」の略で、全身麻酔と筋弛緩薬を併用し、眠っている間に安全に行う電気けいれん療法です。
額やこめかみに数秒間電気を流し、脳内に人工的な発作を起こすことで、精神症状の改善をめざします。
従来のECTに比べ、けいれんによる激しい体の反応を抑えられるため、安全性が大きく向上しました。
当院では2014年より導入しており、2025年4月からは従来の2倍(200%)の出力まで対応できる最新機器を導入。これにより、これまで効果が得られにくかった方にも施行できるようになりました。
m-ECTが有効な主な症状・疾患
- うつ病(特に難治性・自殺念慮の強いケース)
- 統合失調症(幻覚・妄想、興奮、昏迷など)
- 双極性障害(躁状態・うつ状態)
- その他:パーキンソン病、慢性疼痛、強迫性障害など
※当院では入院中の患者様を対象に、精神科専門医、内科医、麻酔科医、看護師等多職種からなるECT委員会での判断で施行します。
治療スケジュール
| 実施場所 | 原則入院で実施 |
| 治療頻度 | 週2回の頻度 |
| 治療回数 | 治療回数は8〜12回 |
| 入院期間 | 検査を含め約6〜7週間の入院期間が目安 |
副作用・リスクについて
現在のm-ECTは安全性が高く、高齢の方でも行いやすい治療です。
主な副作用は以下の通りです。
- 治療後の頭痛や筋肉痛
- 一時的な記憶障害(多くは自然に回復)
薬の副作用が出やすい方では、むしろ薬物療法よりリスクが低い場合もあります。事前に十分な説明を行い、ご同意をいただいた上で実施します。
ご希望の方へ
m-ECTは即効性と高い有効性がありますが、すべての方に適するわけではありません。
適応の可否は精神科医の診察とECT委員会の承認が必要です。まずは主治医にご相談ください。

