専門診療(神奈川病院)

神奈川病院で行っている専門診療についてご紹介します。

※診療項目をクリックすると詳細が表示されます

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止または浅くなる状態を指し、睡眠の質を著しく低下させます。その結果、日中の強い眠気や集中力の低下、さらには高血圧や心疾患などの健康リスクを引き起こすことがあります。
高齢者ではこのような睡眠障害の頻度が高く、また、うつ病の患者様でも睡眠障害は代表的な症状の一つです。さらに、睡眠不足や質の悪い睡眠は認知機能の低下と深く関わっており、認知症のリスク因子ともされています。

CPAP(シーパップ)療法とは、「持続陽圧呼吸療法」とも呼ばれる、睡眠時無呼吸症候群の一般的な治療法の一つです。睡眠中に専用のマスクを装着し、気道に一定の空気圧をかけることで、気道が閉塞しないよう保つ仕組みです。

この治療により、無呼吸を防ぎ、睡眠の質を向上させることで、日中の眠気や集中力の低下といった症状の改善が期待できます。治療中は、定期的な診察で治療効果を確認し、必要に応じて調整を行います。

当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査およびCPAP療法を導入いたしました。対象は通院・入院中の患者様で、以下のような方が検査の適応となります:

  • 日中の眠気や集中力の低下がある方
  • 睡眠中にいびきがある、または肥満傾向のある方
  • 高齢者で不眠などの睡眠障害がある方
  • うつ病をお持ちで睡眠に問題がある方

検査は入院にて行い、機器の装着・取り外しはスタッフがサポートいたしますので、安心して受けていただけます。検査結果をもとに医師が重症度を評価し、最適な治療法をご提案いたします。

今後も患者様が快適な生活を送れるよう、スタッフ一同、継続的な治療支援に努めてまいります。

作業療法(OT) 

当院では、入院治療の一環として精神科作業療法(Occupational Therapy:OT)を行っています。OTは、医師の処方に基づき、生活リズムの改善や気分転換、集中力の向上などを目的とした治療のひとつです。

入院中の生活の中で、健康的な生活習慣を整え、退院後の地域生活へ向けた準備・練習の場として、さまざまな活動を行っています。内容は、手工芸や陶芸、音楽などの趣味的な活動から、卓球やストレッチなどの軽スポーツまで多岐にわたり、患者様の興味や希望に合わせて参加していただけます。

当院の作業療法では、「個別性」と「チーム医療」を重視しながら、患者様一人ひとりに合った支援を提供しています。以下のような点が当院ならではの強みです

他職種連携によるプログラム運営

医師・看護師・精神保健福祉士・心理士などと連携し、患者様に最適なプログラムを提供しています。

病棟担当制によるきめ細やかな対応

OTスタッフが病棟ごとに担当し、日々の関わりを大切にしています。

丁寧な面談と個別支援

OT導入時や定期的に面談を行い、患者様の目標や状態に応じたプログラムを提案します。

自己決定・自己選択を尊重した関わり

活動内容は患者様自身の希望を大切にし、自発的な参加を促します。
地域生活に向けた連携支援
デイケアや生活訓練施設と連携し、退院後の生活も視野に入れた支援を行っています。

専門講師による多彩なプログラム

音楽やアートなど、外部の専門講師による本格的なプログラムも実施しています。

また、病状やニーズに応じた段階的なプログラムを用意し、カンファレンスやケア会議にも積極的に参加しながら、チームの一員として包括的なサポートを行っています。

患者様が自分らしい生活を取り戻し、地域で安心して暮らせるよう、スタッフ一同寄り添った支援を続けてまいります。

クロザリル

クロザリル(一般名:クロザピン)は、今まで複数の抗精神病薬による治療を受けてきたにもかかわらず、症状が十分に良くならなかった難治性の統合失調症の患者様に効果が認められた薬です。日本では2009年に認可されています。

  • 抗精神病薬を2種類以上、十分量・十分な期間内服したが症状の改善がない、または不十分な場合。
  • 抗精神病薬2種類以上で副作用により増量ができない場合

下記の改善が期待できます。

  • 幻覚や妄想の改善
  • 認知機能の改善
  • 攻撃性や暴力の改善

クロザピンは有効性の高いお薬ですが、他のお薬以上に副作用に注意が必要です。

  • 顆粒球減少症
  • 心筋炎
  • けいれん

上記のような副作用があり、最も注意しなければいけないのは顆粒球減少症です。

細菌などから体を守る白血球の中の顆粒球(好中球)が減ってしまうため、感染症を起こしやすくなります。
そこで、患者様が安心してクロザピンを飲んでいただくために、定期的に血液検査を行います。また、当院では聖マリアンナ医科大学病院の血液内科とも連携しています。

クロザピンによる治療を安心して受けていただくために、クロザリル患者モニタリング・サービス(【CPMS】と呼ばれています)という第3者機関に血液検査を報告することが義務づけられておりクロザピン適正使用委員会による承認後、クロザピンは処方可能となります。

クロザピンの治療は、国により流通管理と安全管理のための「クロザピン適正使用委員会」の設置が義務付けられています。日本では、この委員会が認可した医療機関と許可を受けた医師のみが処方できます。当院は、登録医と研修を修了した看護師・薬剤師などの多職種連携チームによるクロザピン治療を実施している医療機関です。

当院では登録医とそのほか研修を修了した看護師・薬剤師等の多職種連携チームでクロザピン治療を実施している医療機関です。

クロザピンの処方は、事前に効果や副作用を丁寧に説明し、同意を得た上で行います。安全に服用できるよう、定期的な血液検査でモニタリングを実施します。
また、医師、看護師、精神保健福祉士、臨床検査技師、薬剤師などの多職種連携チームが、患者様とご家族をサポートし、安心して治療を継続できるよう支援します。

精神科デイケア

精神科デイケアは、外来治療の一環として提供されるリハビリテーションプログラムです。
「生活リズムを整えたい」「体力をつけたい」「人との関わりに自信が持てない」「就労を目指したいけれど、まだ不安がある」といったお悩みを持つ方々が、グループ活動やさまざまなプログラムへの参加を通じて、自分らしい生活の実現を目指します。

利用者様からは、

  • 「日中の居場所ができた」
  • 「気分転換になる」
  • 「仲間と話すことができるようになった」
  • 「コミュニケーションがスムーズになってきた」
  • 「スタッフに相談できる」


など、前向きな声が多く寄せられています。

当院のデイケアでは、メンバー一人ひとりの生活状況や目標に合わせて、ご家族や関係機関と連携をとりながら、担当スタッフが段階的に支援しています。

当院ならではの特徴は以下のとおりです:

個別性を重視した支援

生活目標や心身の状態に応じて、無理のないステップでサポートを行います。

多彩なプログラム

ガーデニング、創作活動、軽運動、グループワークなど、楽しみながら取り組める活動が揃っています。

安心できる居場所

メンバーからは「日中の居場所ができた」「気分転換になる」「スタッフに相談できる」「仲間と話せる」など、安心して過ごせる環境として好評です。

対人関係のトレーニング

自然なコミュニケーションの機会を通じて、少しずつ対人関係の自信を育みます。

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外来通院中の方であれば、医師と相談のうえデイケア利用が可能です。興味のある方は、お気軽にご相談ください。

活動内容

体力をつける、維持をする卓球、ソフトバレーボール、ストレッチ、ヨガなど
興味や関心を広げる手芸、絵画、調理、音楽、園芸、パソコンなど
病気についての理解を深める病気の理解と工夫の仕方、心理教育など
他者とのより良いコミュニケーションの取り方を学ぶSST、テーマトークなど
就労準備支援

※その他にも様々な活動や行事を行っています

曜日AMPM
アサーショントレーニング

ガーデニング
ニュース

スポーツ

リレーショングループ
手工芸

SST
音楽鑑賞

脳トレ

俳句

パソコン倶楽部
軽スポーツ

手工芸
囲碁・将棋

ストレッチ

ヨガ
かわら版

ハートフル

ガーデニング
サイコドラマ

アンサンブル

パソコン教室
音楽

七宝焼き

革工芸
のどかクラブ

テーマトーク
土曜クラブ(第一・三)

費用について

各種健康保険および自立支援医療制度が利用できます。
また横浜市内に在住の方は、デイケア通所にかかる交通費の助成制度があります。

利用方法について

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