神奈川病院

神奈川病院は、精神科急性期病棟、アルコール症治療病棟、認知症治療病棟の3つの専門病棟を有しています。それぞれの病棟で、短期集中的な治療を行い、患者様が早期に地域での生活に戻れることを目標としています。

神奈川病院「治療」の特徴

うつ病・統合失調症の治療

修正型電気けいれん療法(mECT)

神奈川病院では、令和6年10月より修正型電気けいれん療法(mECT)を導入しています。これにより、重症や治療抵抗性のうつ状態、昏迷状態、急性錯乱状態などに対し、迅速かつ強力に対応できます。

クロザリル(クロザピン)を用いた治療

誠心会神流川病院では、統合失調症の治療においてクロザリル(一般名:クロザピン)を使用しています。クロザリルは、従来の治療では十分な効果が得られなかった患者さんに有効とされる治療薬であり、国内外でその有用性が認められています。

アルコール症・精神科急性期の治療

心理教育プログラム

当院では、精神科の病気についての心理教育的アプローチを、開院当初から積極的に取り入れております。

  • 患者さま向け:アルコール症治療プログラム、統合失調症再発防止プログラム、認知行動療法を中心に、病気の理解と自己管理スキルの向上をサポートします。
  • ご家族向け:勉強会や家族教室(アルコール症:「アルコール家族教室」、統合失調症:「さくらの会」)を通じ、患者さまを支える方法を学ぶ機会を提供します。

神奈川病院の病棟

精神科急性期治療病棟<2A病棟>(57床)

精神科の急性期治療全般に対応するほか、アルコール使用症の治療も行っています。
一般的な薬物療法ほか、修正型電気けいれん療法(m-ECT)やクロザリル(クロザピン)治療にも対応しています。
回復期には、作業療法や心理教育ブログラムに参加できます。神奈川県の精神科救急医療システムにも参画しています。
アルコール使用症の患者様(原則として断酒意欲のある方)を対象に、解毒治療、離脱機の管理を行っています。
また、アルコール・リハビリテーション・プログラム(ARP)の提供を通じて、それぞれの患者様が適切な対処法を身に付けられるよう支援します。

精神科一般病棟<2B病棟>(56床)

急性期を脱しても、様々な症状の残存や、生活上の困難などのため、直ちに退院することが難しい患者様もいらっしゃいます。
個々の事情に合わせた適切な支援を行い、できるだけ早期の退院に向け、患者様・ご家族をサポートします。
2A病棟と同様、m-ECT、クロザリル、作業療法、ARPなどの心理教育プログラムにも対応しています。

認知症治療病棟<3階病棟>(50床)

在宅もしくは施設、他医療機関などにおいて、認知症による周辺症状や行動障害があり介護が困難な患者さんに対し、適切な介護、薬物療法、作業療法士による精神的、身体的なリハビリテーションの実施、歯科医師を中心とした摂食嚥下療法など短期集中的な治療とケアを行います。
音楽療法やドックセラピーなどもおこなっており、その人にあった過ごしやすい環境の提供に力をいれております。

初めて診察を受けてみようかと考え、迷いながらこのページをご覧になっている方もおられると思います。病院を受診するのは怖い、と緊張されている方もおられるかもしれません。
私が診察において長年心がけてきたことは、患者さんに「笑顔でお帰りいただく」ということです。病気のことで頭がいっぱいになり、他のことが考えられなくなって、話し相手も見つからずに孤独に過ごしている、そうした患者さんは少なくありません。精神疾患は、場合によっては長く上手に付き合っていく必要のある病気です。そのためにも、患者さんにはできるだけ明るい気持ちで診察を受けていただき、笑顔を日々の生活を乗り切るための糧にしていただきたいと願っています。お互い一緒に穏やかに歳を重ねていきませんか、そのような気持ちでこれまで多くの患者さんと長いお付き合いをさせていただいて参りました。

それでも、時には穏やかではいられない時もあります。ちょっとした出来事をきっかけに病状が大きく崩れかねないのもまた精神疾患の特徴です。そのような時は、無理を重ねて悪化させるのではなく、適切なタイミングで入院し、安定を取り戻すことも大事な選択肢になります。そうした受け入れ態勢を速やかに整えることができるのも病院の特長です。良い治療のためには、医師だけではなく様々な職種によるチームプレーが大切です。当院には経験豊かな多くの専門職スタッフがおり、それぞれが専門的な知見を活かしながら患者さんの回復をサポートしています。初めて病院を受診することを考えると緊張されるかもしれませんが、ご自分たちだけで無理に抱え込まずに、どうぞ身構えることなくお気軽にご相談ください。
患者さんおよびご家族が笑顔で日々を送ることができるように、私たちは精一杯の伴走をさせていただきたいと思います。

神奈川病院
院長 森 一和